訪問(在宅・出張)リハビリマッサージ・はりきゅう治療院『藤和マッサージ』

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訪問マッサージの中で実施する機能訓練について(研修)

目次

  1. 訪問マッサージの中で実施する機能訓練とは
  2. 訪問マッサージの中で行う機能訓練の指針
  3. 訪問マッサージの中で行う機能訓練の安全面指針
  4. 訪問マッサージの中で行う機能訓練の一例
  5. 訪問マッサージの機能訓練の中で行う状態評価例
  6. まとめ

訪問マッサージの中で実施する機能訓練とは

訪問マッサージの施術内容として、マッサージ・関節運動・ストレッチ・機能訓練があります。施術には、『すべて施術者が行い、患者さん自身で動かさない・力を入れないメニュー』と、『施術者が補助・誘導しながら患者さん自身も力を入れる・患者さん自身で動かすメニュー』があります。

患者さん自身で動かさない・力を入れない施術(すべて施術者が行う)

  • マッサージ
  • 他動的関節運動(変形徒手矯正術・関節可動域訓練の中で他動的なもの)
  • ストレッチ

患者さん自身も力を入れる・患者さん自身で動かす施術(施術者が補助・誘導する)=機能訓練

  • 自動運動(自動的な関節運動=関節可動域訓練の中で自動的なもの、臥位・座位・立位での機能向上のためのエクササイズ、歩行運動)
  • 自動補助運動(補助しながらの関節運動=関節可動域訓練の中で自動補助的なもの、臥位・座位・立位での機能向上のための補助しながらのエクササイズ)
  • 抵抗運動(抵抗を加えての関節運動=関節可動域訓練の中で抵抗を入れたもの、臥位・座位・立位での機能向上のための抵抗を入れたエクササイズ)

訪問マッサージの中で行う機能訓練の定義

訪問マッサージの中で行う、自動運動・自動補助運動・抵抗運動を訪問マッサージの機能訓練として定義します。

訪問マッサージの中で行う機能訓練の目的

身体機能(寝返り・座る・立つ・歩くなど)の向上

訪問マッサージの中で行う機能訓練の指針

状態レベルを把握

  • 4、歩行
  • 3、立位
  • 2、座位
  • 1、臥位
患者様の体勢によって、負荷レベルが異なる

『1、臥位』が一番負荷が低い、『4、歩行』が一番負荷が高い

今できる状態レベル⇒安定してできるようになったら、段階的にレベルを上げていく

今できる状態レベルの姿勢・体勢で訓練(エクササイズ)を実施し、安定してできるようになったら、1段階レベルを上げた姿勢・体勢で訓練(エクササイズ)を実施していく。段階的にレベルを上げていく。

飽きさせない工夫

状態レベルが同じままでも、毎回同じ動作や訓練(エクササイズ)ではなく、やり方を変化させて飽きさせない工夫をする

客観的な数値評価も大事だが、患者様やご家族の声・コメントも大事

状態を過去と比べられるように客観的な数値評価・可能回数を定期定期に記録することは大事ですが、患者様やご家族の声・コメントも大事にし、そういった実際の患者様やご家族からの声をしっかり施術録・報告書に記載しましょう。

訪問マッサージの中で行う機能訓練の安全面指針

立位や座位や歩行を行う際には常に、瞬時に支えられる位置にいること

必ず機能訓練中は、手の届く範囲のポジショニングで、決して目を放してはいけない。特に立位・歩行を実施する場合には最大限注意する。

転倒リスクが高い患者様において、無理をして立位や歩行を実施しない

⇒きちんとリスクを説明する
⇒臥位や座位での運動を優先して強化して、立位の安定度を高めるなどの対応をとる

座位が不安定で、ベッド端座位(背もたれがない)での施術・運動の実施する場合

⇒後ろにひっくり返った時の為に、想定して患者様の後ろに布団などクッションを置く

『安全面に関する基本遵守事項』を守る

安全面に関する基本遵守事項』のページを参照

研修のC機能訓練のチェックポイント参照必須

研修のC機能訓練のチェックポイントを必ず復習を兼ねて参照して、チェックポイントを確認しましょう。

機能訓練 ポイント OK NG
1)適切なメニュー選択
状態・目的に応じて、どういった動作ができない、どこの筋力が低下している、どの機能訓練メニュー選択判断※リスク管理要素も含む
状態・目的に応じた適切なメニュー選択がてきる 状態・目的に応じた適切なメニュー選択ができない
2)状態に応じた体勢の判断
※リスク管理要素も含む
どの体勢(臥位、座位、立位)での機能訓練が適切か判断できる どの体勢(臥位、座位、立位)での機能訓練が適切か判断できない
3)回数・セット数の設定判断
負荷が軽すぎては効果が薄い、負荷が強すぎてもオーバーワーク症状のリスク。
観察及び聞き取り最初は1セット10回で様子をみて、その後のバリエーション・回数・セット数を判断※リスク管理要素も含む
どの程度の強度で何回を何セット行えばいいかの判断ができる どの程度の強度で何回を何セット行えばいいかの判断ができない
4)エクサイサイズ中やエクサイサイズ後に声かけ エクサイサイズ中やエクサイサイズ後に『良いです』『○○がもう少し』など積極的な声かけをする 良い悪いも何も言わない
5)エクサイサイズの結果説明 エクサイサイズ後に

『今日は○○を〇回〇セットできました』と結果(状態)説明をする

結果説明がない
6)アクシデント対応
ポジショニング
常に何かあった時に瞬時に補助できるポジショニングをとれている 常に何かあった時に瞬時に補助できるポジショニングをとる
7)アクシデント対応
重大な怪我を回避
万が一、膝折れ、バランス失調などで転倒しそうな状況になり、完全に転倒を防げない場合であっても重大な怪我を回避するため、転倒の衝撃を少なくする 完全に転倒を防げない場合であっても重大な怪我を回避するための対応がない
8)補助・抵抗・誘導 補助動作・抵抗動作・誘導が適切 補助動作の程度・方向が不適切
抵抗のかけ方・強さが不適切
誘導が適切にできていない
9)施術全体のスムーズさ 施術全体がスムーズ 施術全体の中で、スムーズさに欠けたところがある

訪問マッサージの中で行う機能訓練の一例

【状態・要望】寝返り動作をスムーズに

  1. 寝返り動作がスムーズにできない原因・要因を検討
  2. 体幹の筋力低下と股関節の柔軟性低下が原因・要因と予想
  3. 股関節のストレッチ・関節運動(自動・他動)
  4. 体幹を鍛えるエクササイズ
  5. 寝返り動作を補助誘導しての訓練エクササイズ

【状態・要望】座位時の姿勢不良・座っていると崩れる

  1. 座位時の姿勢不良・座っていると崩れる要因を検討
  2. 一側の背部筋緊張と体幹筋力低下が要因と予想
  3. 背部筋緊張の為のマッサージ
  4. 座位での体幹エクササイズ

【状態・要望】座位から立ち上がりができない・不安定

  1. 座位から立ち上がりができない・不安定の要因を検討
  2. 腰下肢の筋力低下と立ち上がりの体重移動がうまくできていないと予想
  3. 臥位・座位での筋力強化運動
  4. 座位から立ち上がりの補助・誘導しての訓練

立位が不安定

座位での下肢体幹運動、立位での体重移動・足踏み運動訓練(補助あり)

歩行が不安定

立位での体重移動・足踏み運動訓練、歩行訓練

訪問マッサージの機能訓練の中で行う状態評価例

報告書の目的項目に応じた状態評価例

  • 【目的】筋緊張・痙縮緩和 ⇒ 筋緊張・痙縮(無し、有り)
  • 【目的】疼痛緩和 ⇒ 疼痛(無し、有り、どういった時・動作によって痛みがでるか、誘発されるか)
  • 【目的】関節可動域改善 ⇒ 関節可動域低下・関節拘縮(無し、有り、おおよそ拘縮具合、関節可動域角度)
  • 【目的】筋力向上・機能向上 ⇒ 動作(寝返り・座位・立位・歩行が自力で可能かどうか、不安定な動作やできない動きがあるか)

客観的評価テスト(立位・歩行が安定的にできる方のみ)

  • 5回立ち上がりテスト(5STS)タイム計測
  • ファンクショナルリーチテスト(FRT)両手を伸ばし前のめりになった最長リーチを計測
  • 5m歩行テスト タイム計測

※立位・歩行が安定的にできる方のみ実施する。

患者様やご家族の声・コメントを最も大切に

立位・歩行の客観的評価が難しい患者様が大勢であり、すべての患者様が客観的評価がをできるわけではありません。患者様やご家族の声・コメントを重視し最も大切にしましょう。

まとめ

  1. 訪問マッサージの中で実施する機能訓練とは何かを理解し、機能訓練を行うにあたっての指針、特に安全面の指針は必ず守り施術に臨みましょう。
  2. 訪問マッサージの中で行う機能訓練の一例を参考に、患者様に飽きさせない工夫を入れながら施術に臨みましょう。
  3. 訪問マッサージの機能訓練の中で行う状態評価例を参考に適宜状態評価を行いましょう。そのなかでも、患者様やご家族の声・コメントを重視し最も大切にしましょう。
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