訪問(在宅・出張)リハビリマッサージ・はりきゅう治療院『藤和マッサージ』

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訪問鍼灸マッサージにおける安全面遵守事項(研修)

目次

  1. はじめに|施術事故・アクシデントを無くすために
  2. 『注意すべき手技』
  3. 『移乗時の注意点』
  4. 『立位・座位・歩行時の注意点』
  5. 『器具・器機の操作』
  6. 『施設訪問時の室内履き持参』
  7. 『揉み返しについて』
  8. 『鍼施術の注意点』
  9. 『インシデント』・『ヒヤリハット』事例の情報共有・業務改善・注意喚起
  10. 『インシデント』・『ヒヤリハット』事例報告フォーム
  11. まとめ

01.はじめに|施術事故・アクシデントを無くすために

◎体に触れる以上リスク0にはならない

本記事は訪問鍼灸マッサージの施術現場における施術事故・アクシデントを無くすためのものです。内容は基本中の基本であり、施術者であれば当たり前の内容ですが、安全面に関してはこの当たり前を徹底することが何より大切です。

『前も大丈夫だったし』・・『気の緩み・慢心』はNG

『前も大丈夫だったし、このままでも大丈夫だろう』・『まあいいか』といった『気の緩み・慢心』が施術事故・アクシデントにつながります。

02.『注意すべき手技』

1.股関節の内転・内旋

◎股関節の屈曲・内転の状態からの内旋は脱臼・骨折リスクが高まるので基本的には実施しない
(臨床上必要で筋力・骨量から考えてリスクが低い場合のみ実施可)

◎膝関節伸展位の状態からの股関節外旋は脱臼・骨折リスクが高まるので基本的には実施しない。
(臨床上必要で筋力・骨量から考えてリスクが低い場合のみ実施可)

(臨床上必要で筋力・骨量から考えてリスクが低い場合のみ実施可)

2.肩関節の外転・外旋

肩関節の外転・外旋は脱臼リスクが高くなるので、基本的には実施しない
(臨床上必要で筋力・骨量から考えてリスクが低い場合のみ実施可)

3.腹臥位での背部押圧のおける骨折リスク

腹臥位での背部押圧は脊柱圧迫骨折のリスクが高いため、基本的には実施しない(若年で筋肉量が健康体と同等の患者様でのみOK)
脊柱に関しては、側臥位での腰背部への押圧でも骨折リスクが高いので気を付ける。

4.腰背部の押圧時、浮遊肋骨折リスク

腰背部の押圧時には浮遊肋骨の骨折リスクに十分注意し、肋骨に圧がかかりすぎないようにする

03.『移乗時の注意点』

1.自信のない移乗は無理してやらない⇒施設職員さんに行ってもらう

2.臥位から端座位への移乗に関して、側臥位から一気に端座位への移乗は基本NG

臥位から端座位への移乗に関して、側臥位から一気に端座位への移乗は基本NG
側臥位から一度仰臥位に体位変換してから、端座位にする
側臥位→仰臥位→ベッドのリクライニングを上げる→端座位の順番に行う

※どうしても側臥位から一気に端座位にする場合
  • 股関節が過負荷にならないように注意
  • 上体と下肢を捻じらない
  • 脚がベッド端に垂らせてから起こす

3.移乗時の声掛け

移乗の前に必ず、患者様に『これから車椅子に座りますよ』など説明声掛けを行う

4.移乗の際に、ヒヤリハット・転倒事故が多い事を認識して、1秒でも気を抜かない。目を離さない。

移乗の際に、ヒヤリハット・転倒事故が多い事を認識して、1秒でも気を抜かない。目を離さない。

04.『立位・座位・歩行時の注意点』

1.常に触れることができる位置・距離にいること

立位や座位や歩行を行う際には常に、瞬時に支えられる位置にいること(全てはこれに尽きる)

2.転倒リスクが高い患者様において、無理をして立位や歩行を実施しない

患者様ご家族の要望希望があったとしても、リスクが高い患者様においては立位や歩行の機能訓練等を実施しない
⇒安全性の高い臥位や座位での運動を優先して強化して、立位の安定度を高めるなどの対応をとる

3.座位が不安定な方は、後ろにひっくり返ることを想定して布団などクッションを置く

座位が不安定で、ベッド端座位(背もたれがない)での施術・運動の実施する場合
⇒後ろにひっくり返った時の為に、想定して患者様の後ろに布団などクッションを置く

05.『器具・器機の操作』

1.ギャッジアップ(ベッドの背部や脚部の調整をする)時

◎ギャッジアップ(ベッドの背部や脚部の調整をする)時に、ベッド柵に手足が挟まれないか確認する

2.車椅子を押す時

◎車椅子を押す時、患者様の手が車輪に挟まれないよう注意する

◎車椅子を押す際に、座面に正しく座れているか注意確認する

06.施設訪問時の室内履き持参

施設(外履きのままの施設は除く)に関しては、室内履きを持参し、必ず持参した室内履きを使用します。施設スリッパ使用NGです。

施設は室内履き持参の理由

施術で立位・機能訓練・移乗を行うことがあり、そういった際にスリッパでは安全面から不適当なので、必ず室内履きを持参します。スリッパを履いたまま介護している介護職員さんはいません。例え立位・機能訓練・移乗を行わない患者様でもあっても、施設訪問は必ず持参した室内履きを使用することが統一ルールです。(外履きのままの施設は除く)

07.揉み返しについて

初回体験時にもみ返しのリスク説明を必ず行う

リスク説明については体験施術の前にご覧いただく動画を参照。『ごく稀に施術後にもみ返しと言われる、だるくなったり痛みが出てしまう症状が発生する可能性があります。施術の刺激量は調節して施術を行いますが、もみ返しのリスクをご了承いただいたうえでお受け頂きますようお願いいたします。』

揉み返しの起こりやすさ

初めてマッサージを受ける、久しぶりにマッサージを受ける人は起こりやすい

押圧方法は指圧より揉捏の方がどちらかというと揉み返しが起こりやすい

揉捏の動かす幅が大きいほど揉み返しが起こりやすい

筋繊維が長い筋肉、細い筋肉、薄い筋肉は筋繊維が短い筋肉・太い筋肉・分厚い筋肉に比べて揉み返しが起こりやすい

08.『鍼施術の注意点』

起こりやすいミス5選

1.鍼の抜き忘れ

対策:使う鍼の本数を決めおき、抜鍼後に数があうか確認
臀部の置鍼が、ズボンに隠れて抜き忘れ確率が高いので必ず注意すること

2.気胸|鍼刺入深度

対策:肺周辺部は刺入深度0.5cm以内厳守
鍼刺入角度に十分注意する

3.鍼管の放置

鍼管を誤って、患者様宅に置いてきてしまわない
対策:抜鍼後に、鍼数と鍼管数があうか確認

4.内出血リスク

対策:後揉捏をしっかり行う
施術前に内出血リスクがある事を事前説明必須
血液抗凝固薬(血液サラサラの薬)を服用していると、特に内出血しやすいの注意

5.灸施術のアクシデント・熱傷

灸施術時に誤って線香や燃焼中の灸を患者様の体に落としてしまったり、灸が倒れて熱傷を起こすアクシデントに注意
火を扱っている際は必ず目を離さない。灰皿は安定した場所に置く。

09.『インシデント』・『ヒヤリハット』事例の情報共有・業務改善・注意喚起

『インシデント』、『ヒヤリハット』が起こった際には、事例を情報共有・注意喚起し、業務の改善を行ないます。

『インシデント』とは日常診療の場で、誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの、あるいは、誤った医療行為などが実施されたが、結果として患者に影響を及ぼすに至らなかったものhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2001/0110/tp1030-1y.html
※診療=施術に置き換えてかんがえましょう。

10.インシデント・ヒヤリハット事例報告フォーム

『インシデント』・『ヒヤリハット』があった場合は、事例報告フォームにて報告する。

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『インシデントヒヤリハット』内容※必須

11.まとめ

訪問鍼灸マッサージにおける施術事故・アクシデントを無くすために大事なこと

  • ①”安全面遵守事項”を当たり前のこととして当たり前に守ること
  • ②施術者へ繰り返し何度も定期的に伝え安全面の意識を高めること
  • ③『インシデント』・『ヒヤリハット』事例の情報共有・注意喚起・業務改善する
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